医療経営

診療報酬研究 中医協とは 令和4年度診療報酬改定の概要 (全体概要版)

更新日:

診療報酬研究 中医協とは

 「中医協」は中央社会保険医療協議会の略で、厚生労働大臣の諮問機関です。中医協総会の下に2つの小委員会と4つの部会があります。

 政府が決定する「改定率」や社会保障審議会が決める「基本方針」に基づき、中医協で具体的な点数や算定要件を議論します。議論を踏まえ、中医協は厚労大臣に答申します。

 2004年に贈収賄事件が発覚したことをきっかけに、今の形式となりました。以前は中医協で診療報酬の改定率や基本方針も決定していましたが、それらの権限は政府や社会保障審議会へと移されました。

 ただ、中医協が非常に重要であることに変わりはありません。社保審で決まる基本方針は「働き方改革の推進」といったものですが、中医協の答申は「地域医療体制確保加算を520点から620点に増やす」という具体的で医療機関の経営に直結するものです。

どんなメンバー?

 1号側(保険者など支払側)7人、2号側(診療側)7人、公益委員(学者など)6人で構成されています。任期は1期2年、最長3期までです。2号側は現在、日本医師会、病院団体、日本歯科医師会、日本薬剤師会の各代表で構成されています。

 贈収賄事件後、2006年に公益委員の増員や団体推薦制廃止などの改革が行われました。

いつ、どこで開催?議論は公開されている?

 中医協は全て公開で行われています。贈収賄事件前は意見の隔たりが大きいときに公益委員が診療側や支払側を呼び込む場合など一部非公開で協議が行われていました。事件後、非公開で協議した場合には公益委員から公開の場で経過を報告することになりました。

 毎週水曜の午前に行われることが多く、コロナ禍の前は厚労省の講堂に集まり、意見を交わしていました。「公開」とはいえ、一般傍聴席が満員で入場できない可能性もあるため、製薬会社の社員らが早朝から列を作ることもありました。現在は大半の構成員がリモートで参加しており、議論は全てYouTubeでライブ配信されています。興味のある方はぜひ一度視聴してみてください。議事録も公開されているため、そちらを参照することも可能です。 m3を参考引用

令和4年度診療報酬改定の概要 (全体概要版)

-医療経営
-, , , , , , , , , ,

Copyright© AI介護相談 092-437-1110  , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.