介護分野における生産性向上のために、一連のプロセス 福岡AI介護
厚生労働省は、介護分野における生産性向上のために、一連のプロセスを推奨しています。これは、以下の6つのステップから構成されています。
1. 改善活動の準備
- 事業所における生産性向上の必要性について、経営者や管理者、現場職員が共通認識を持つ。
- 具体的な目標を設定し、目標達成に向けた計画を策定する。
- 改善活動の推進体制を整備し、役割分担を明確にする。
2. 現場の課題を見える化
- 業務時間見える化ツールや課題把握シートなどを活用し、現状の業務を定量的に把握する。
- 介護職員の負担となっている業務や、非効率な業務プロセスを洗い出す。
- 課題の原因を分析し、解決策を検討する。
3. 課題解決の取組
- 職場環境の整備、業務の明確化と役割分担、手順書の作成、記録・報告様式の工夫、情報共有の工夫、OJTの仕組みづくり、理念・行動指針の徹底など、課題解決に向けた具体的な取り組みを実施する。
- 改善活動の効果を測定し、必要に応じて改善策を修正する。
4. 標準化・定着化
- 効果的な改善策を標準化し、事業所全体に定着させる。
- マニュアルや研修プログラムなどを活用し、職員への教育・訓練を行う。
5. 継続的な改善
- PDCAサイクルを回し、定期的に改善活動を実施する。
- 職員からの意見や提案を積極的に取り入れる。
- 外部からの評価を受け、改善活動の質を高める。
6. 成果の共有
- 改善活動の成果を社内外に共有し、他の事業所の参考とする。
厚生労働省は、これらのステップを踏むことで、介護分野における生産性向上を実現できると考えています。
参考資料
- 厚生労働省:介護分野における生産性向上ポータルサイト: https://www.mhlw.go.jp/kaigoseisansei/
- 厚生労働省:介護分野における生産性向上e-ラーニング: https://www.mhlw.go.jp/kaigoseisansei-elearning/
- 厚生労働省:介護サービス事業における 生産性向上に資する ガイドライン 改訂版: https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/Seisansei_kyotaku_Guide.pdf