ケアマネに渡される主な情報
ケアマネージャーは、利用者様に最適な介護サービスを提供するために、様々な情報を取りまとめています。ここでは、居宅ケアマネージャーが介護サービス提供事業者や医療機関から受け取る主な情報について、詳細に解説します。
1. 退院・退所加算（国が定める標準様式等に基づいた医療機関等からの情報）
- 対象者: 退院・退所する利用者様
- 情報内容:
- 基本情報: 氏名、住所、生年月日、性別、介護保険被保険者証番号
- 医療情報: 診断名、主治医名、治療内容、服薬状況、医療機器の使用状況、ADL・IADL能力、認知機能、転倒リスク、リハビリテーション目標など
- 社会的情報: 家族構成、住環境、経済状況、介護サービス利用状況など
- その他: 退院後の生活目標、介護者の状況、支援内容など
2. 通所系サービスの口腔・栄養スクリーニング加算
- 対象者: 通所介護サービスを利用する利用者様
- 情報内容:
- 口腔状態: 虫歯、歯周病、義歯の使用状況、口腔ケアの状況など
- 栄養状態: BMI、体重・体脂肪率、食事摂取量、食欲、消化吸収機能、栄養補助食品の使用状況など
- その他: 摂食嚥下機能、口腔ケアの必要性、栄養指導の必要性など
3. 通所系サービスの栄養アセスメント加算
- 対象者: 通所介護サービスを利用する低栄養リスクのある利用者様
- 情報内容:
- 低栄養リスクの評価: MUSTスコア、MNAスコアなど
- 食事摂取状況: 食事量、食事内容、嗜好、食事介助の必要性など
- 身体状況: 体重・体脂肪率、筋力、血圧、血糖値、貧血など
- 検査結果: 血液検査、尿検査、画像検査など
- その他: 介護者の負担状況、栄養指導の実施状況など
4. 通所系サービスの口腔機能向上加算
- 対象者: 通所介護サービスを利用する口腔機能の低下が認められる利用者様
- 情報内容:
- 口腔衛生状態: 歯垢、歯石、口腔カンジダ、口臭など
- 摂食嚥下機能: 咀嚼能力、嚥下能力、誤嚥リスクなど
- 口腔ケアの状況: セルフケアの状況、口腔ケア指導の実施状況など
- その他: 義歯の使用状況、リハビリテーションの実施状況など
5. 訪問・通所リハビリにおけるリハビリ・マネジメント加算
- 対象者: 訪問・通所リハビリテーションサービスを利用する利用者様
- 情報内容:
- リハビリテーション目標:ADL・IADL能力の向上、転倒予防、疼痛緩和など
- リハビリテーション計画: 実施内容、頻度、期間など
- リハビリテーションの実施状況: 目標達成度、課題、変更点など
- その他: 医師との連携状況、介護者への指導内容など
これらの情報は、ケアマネージャーが利用者様の介護計画を作成し、適切なサービスを提供するために不可欠です。ケアマネージャーは、これらの情報を総合的に判断し、利用者様にとって最適な介護サービスを提供していきます。
補足情報
- 上記の情報に加え、ケアマネージャーは必要に応じて、利用者様やご家族、主治医、他の介護サービス事業者などから情報収集を行うこともあります。
- ケアマネージャーは、利用者様の個人情報保護に配慮し、情報管理を適切に行う必要があります。
参考資料